2014年8月のルアケレ・ホンドさん、エラナ・ブルワートンさんの来日以来、テ・アタアランギによるアイヌ語クラスは、二風谷での2グループを筆頭に、東京と京都でも1グループで行われ、また各地で試されています。ルアケレさんやエラナさんからは、大量のニラシ(ブロック)をいただきました。
今回はお二人に招待をされて、アオテアロア(ニュージーランド)各地のテ・アタアランギを実践する場を見学します。
7/28 オークランド空港で、エラナ・ブルワートンさんに迎えられ、ラグランへ移動。
ラグランの大人向けテ・アタアランギ教室を見学。エラナさんの妹、ネリアさんが教えるKuraReo(クラ・レオ「マオリ語学校」)と言う名の教室。月曜日と火曜日の午前9:30から午後2:30までの6時間。途中お昼の休憩があるがその間もマオリ語を話している。
ネリアさんは、2011年間から週に一度、夜間に2時間教えてきたが、今年(2015)から日中の授業をスタート。最初は動機の高い生徒に、月曜から金曜までというスケジュールで言われて始めたが、仕事や家庭の事情で月曜と火曜だけになった。現在で3学期目(NZの学校同様、1学期あたり10週間)。
大人に教えるのは、大人のマオリ語が、言語を下の世代に伝えていく上で鍵になると考えるから。彼女のモットーは①生徒の口をマオリ語でいっぱいにする。②マオリ語の形を何度も繰り返す。③クリエイティブになってもらう。テ・アタアランギ全体のアプローチとして、家族の繫がりの大事にする、安全で安心できる空間、環境を作ることを挙げられた。
初級者レベルがほぼ終了している人向けの家系図による学び(新しい単語、義理のこども、義理の親)。
新しい表現が全員に定着するため、何周も同じ表現を言えるように、発話してもらう。
ko mā to wherowhero hunaonga.
to wherowhero ko mā hungawai.
上級者のためのカラキア(祈りのことば)を学ぶ。上級者は、日常生活は、簡単に流暢に話すことができる。ここでは上級者の複雑な言語理解や使用を可能にするため、メタファー、比喩が多用される祈りことばを一語一句学び、その意味の解釈を語り合う。マオリ語やマオリ文化、世界観を不覚理解することができる。
ネリアさんのアプローチでは、全ての単語に何かしらのビジュアルシンボルを与えているため、同じシンボルは同じことばを表す。
今回はお二人に招待をされて、アオテアロア(ニュージーランド)各地のテ・アタアランギを実践する場を見学します。
7/28 オークランド空港で、エラナ・ブルワートンさんに迎えられ、ラグランへ移動。
ラグランの大人向けテ・アタアランギ教室を見学。エラナさんの妹、ネリアさんが教えるKuraReo(クラ・レオ「マオリ語学校」)と言う名の教室。月曜日と火曜日の午前9:30から午後2:30までの6時間。途中お昼の休憩があるがその間もマオリ語を話している。
ネリアさんは、2011年間から週に一度、夜間に2時間教えてきたが、今年(2015)から日中の授業をスタート。最初は動機の高い生徒に、月曜から金曜までというスケジュールで言われて始めたが、仕事や家庭の事情で月曜と火曜だけになった。現在で3学期目(NZの学校同様、1学期あたり10週間)。
大人に教えるのは、大人のマオリ語が、言語を下の世代に伝えていく上で鍵になると考えるから。彼女のモットーは①生徒の口をマオリ語でいっぱいにする。②マオリ語の形を何度も繰り返す。③クリエイティブになってもらう。テ・アタアランギ全体のアプローチとして、家族の繫がりの大事にする、安全で安心できる空間、環境を作ることを挙げられた。
初級者レベルがほぼ終了している人向けの家系図による学び(新しい単語、義理のこども、義理の親)。
新しい表現が全員に定着するため、何周も同じ表現を言えるように、発話してもらう。
ko mā to wherowhero hunaonga.
to wherowhero ko mā hungawai.
上級者のためのカラキア(祈りのことば)を学ぶ。上級者は、日常生活は、簡単に流暢に話すことができる。ここでは上級者の複雑な言語理解や使用を可能にするため、メタファー、比喩が多用される祈りことばを一語一句学び、その意味の解釈を語り合う。マオリ語やマオリ文化、世界観を不覚理解することができる。
ネリアさんのアプローチでは、全ての単語に何かしらのビジュアルシンボルを与えているため、同じシンボルは同じことばを表す。
上級者はそれぞれ割り当てられた部分の自分の解釈を、ラーカウで表し、語る。
毎朝、全生徒がマオリ語でスピーチすることから始める。コミュニティ意識を高める。休憩中もお昼ご飯中も誰も英語を話さない(僕らにもマオリ語で語りかけ続ける)。初めのうちは、英語を話してしまう生徒もいるが、「kōrero Māori」(「マオリ語で話そう」)と優しく思い出させることで、またマオリ語で話しかけることで、また上級者や前からいる生徒がマオリ語だけで話す努力をするのを見て、皆マオリ語だけで話そうとする。
昼食中や、クラス終了の2時半からは、生徒はペンと紙を出して、メモをすることが認められているが、この日はだれもメモを取らなかった。全員が話して聞くことに集中している。
夜の2時間のクラスも、昼の6時間のクラスも、一日15ドル。10週間で150ドル。
生徒は20名弱。60%がヨーロッパ系で40%がマオリ。とりわけマオリの男性の参加が少ない。もっと多くのマオリの参加を望むが、ネリアさん自身がラグラン出身でないことや、地域のマオリの人のファカマ(恥)の問題があるのではと考えていらっしゃる。マオリ語ができないことが当たり前のヨーロッパ系(非マオリ全般)にとっては、初級からの参加は苦にならない。ルアケレさんのことばで、「非マオリには余計な荷物がない」エラナさんのことばで、マオリにとってマオリ語を学ぶ場に参加することは様々な感情が生まれて、簡単ではない。
Tiakiさんという若い男性の生徒は、Kōhanga Reo(マオリ語保育園)に通い、3年生まではマオリ語イマージョンのプログラムにいたが、そこで英語を話し過ぎ、しかられたりしたことで、継続ができなくなり英語のいわゆる普通クラスに移った。それから英語で学ぶが、高校や大学でマオリ語の文法などフォーマルなマオリ語を学び、話す機会がなかった。4年前から妻と、ネリアさんのテ・アタアランギクラスを来るようになって、現在は二人とも上級者。とても流暢に話し、現在1歳の子どもをマオリ語で育てようとしている。Tiakiさんはまたこのトラスト(財団)で、ワカ(カヌー)プログラムのメンター(指導者、助言者)をしている。
ネリアさんは、このテ・アタアランギクラスの他に、またクラ・カウパパ・マオリ(マオリ語イマージョン小学校)で、マオリの世界観で教える子育てプログラムを、保護者に向けて行っている。
毎朝、全生徒がマオリ語でスピーチすることから始める。コミュニティ意識を高める。休憩中もお昼ご飯中も誰も英語を話さない(僕らにもマオリ語で語りかけ続ける)。初めのうちは、英語を話してしまう生徒もいるが、「kōrero Māori」(「マオリ語で話そう」)と優しく思い出させることで、またマオリ語で話しかけることで、また上級者や前からいる生徒がマオリ語だけで話す努力をするのを見て、皆マオリ語だけで話そうとする。
昼食中や、クラス終了の2時半からは、生徒はペンと紙を出して、メモをすることが認められているが、この日はだれもメモを取らなかった。全員が話して聞くことに集中している。
夜の2時間のクラスも、昼の6時間のクラスも、一日15ドル。10週間で150ドル。
生徒は20名弱。60%がヨーロッパ系で40%がマオリ。とりわけマオリの男性の参加が少ない。もっと多くのマオリの参加を望むが、ネリアさん自身がラグラン出身でないことや、地域のマオリの人のファカマ(恥)の問題があるのではと考えていらっしゃる。マオリ語ができないことが当たり前のヨーロッパ系(非マオリ全般)にとっては、初級からの参加は苦にならない。ルアケレさんのことばで、「非マオリには余計な荷物がない」エラナさんのことばで、マオリにとってマオリ語を学ぶ場に参加することは様々な感情が生まれて、簡単ではない。
Tiakiさんという若い男性の生徒は、Kōhanga Reo(マオリ語保育園)に通い、3年生まではマオリ語イマージョンのプログラムにいたが、そこで英語を話し過ぎ、しかられたりしたことで、継続ができなくなり英語のいわゆる普通クラスに移った。それから英語で学ぶが、高校や大学でマオリ語の文法などフォーマルなマオリ語を学び、話す機会がなかった。4年前から妻と、ネリアさんのテ・アタアランギクラスを来るようになって、現在は二人とも上級者。とても流暢に話し、現在1歳の子どもをマオリ語で育てようとしている。Tiakiさんはまたこのトラスト(財団)で、ワカ(カヌー)プログラムのメンター(指導者、助言者)をしている。
ネリアさんは、このテ・アタアランギクラスの他に、またクラ・カウパパ・マオリ(マオリ語イマージョン小学校)で、マオリの世界観で教える子育てプログラムを、保護者に向けて行っている。